2023年産春野菜・夏秋野菜の収穫量減少
今回の調査は、キャベツ、ダイコン、ニンジンなど10品目の指定野菜が対象。品目ごとに前年からの増減はあるが、全体では収穫量が減った。
作付面積は、春野菜が前年比1%(400ヘクタール)減の3万3600ヘクタール、夏秋野菜が同2%(1100ヘクタール)減の5万9000ヘクタール。この10年間で、春野菜は9%(3200ヘクタール)、夏秋野菜は11%(7500ヘクタール)減少しており、長期的な減少傾向に歯止めがかからない。
品目別に見ると、前年並みの作付面積を維持した春ダイコンや、産地が全国に分散している春夏ニンジンは収穫量が増加した。一方、全国の作付面積の8割以上を占める北海道で少雨により根部の肥大が抑制された秋ニンジンや、冬場の曇天が影響した冬春ピーマン、前年産の価格低迷により作付けが減った夏ハクサイなどは、いずれも前年から収穫量が5%以上減った。
指定野菜は、全国的に流通し、特に消費量が多く重要な野菜として国が指定する。現在14品目あり、26年度にはブロッコリーが新たに追加される予定。