江藤農相は午前8時15分ごろに登庁。正面玄関で出迎えた渡邊毅事務次官はじめ幹部職員らと笑顔で握手を交わした。その後、約1時間に及ぶ就任会見を行った。
午後には、衆院選で落選し退任した小里泰弘前農相から引き継ぎを受けた。父の隆美氏が運輸相時代に落選したことに触れ、「さぞ無念であろうという気持ちは分かります」と気遣い、「小里先生の思いも胸にしっかりとどめて(農政の)運営に努めたい」と決意を語った。
小里氏は「総理から課題を与えられた。それを果たせなくなったのは痛恨の極みだ」と悔しさをにじませつつ、「今日から農政の伝道者、農水省の応援団として活動していけたら」と応えた。

小里氏の退庁には多くの職員が見送りに集まった。小里氏は庁舎に向かって深く一礼し、拍手の中、車で同省を後にした。