中山間払い、加算引き上げを 棚田法改正へ論点整理 立民
論点案は同日、農林水産部門(金子恵美部門長)と棚田振興ワーキングチーム(WT、大串博志座長)の合同会合で示された。党内の意見を踏まえ、年明けにも正式に決める。
論点案では他にも、棚田地域での生活の利便性確保や、生活環境の整備を提起。棚田地域と都市の交流や、棚田地域への移住の促進も求めた。鳥獣害対策へのさらなる支援や、棚田や同法への国民理解の醸成も訴えた。
同法は、超党派による議員立法として2019年の通常国会で成立、同年8月に施行された。国が、1950年時点の市町村単位で「指定棚田地域」を指定。指定されると、同交付金の加算といった優遇措置がある。
同党は今後、取りまとめた論点を他党に示し、超党派での同法の延長・改正を目指す。大串座長(党選挙対策委員長)は「(同法を)何とか延長しながら、さらに良いものにしていきたい」と改正に意欲を示した。
同日は、全国棚田(千枚田)連絡協議会から意見を聞き取った。同協議会の長野県上田市の小相澤隆幸副市長は「(同法は)棚田の保全活動への強力な後押しとなっている」と同法の延長を訴えた。