イチゴ収穫ロボ発売 バッテリー5時間持続 福岡の企業
ロボットはアイナックシステム(福岡県久留米市)が1月に発売した「ロボつみ」。既に試験研究機関などに3台を出荷した。
ハウスの床に表示した移動用のマークと作業内容を指示するQRコードをカメラで読み取り、ロープに沿って自動で走行する。AIがイチゴの色を10段階で判定し、収穫できるかを判断。収穫するアームは空気の力で動く。果実には触れずに茎をつまんで切って、籠に並べていく。収穫可能と判断されたイチゴの収穫成功率は約7割。
1粒の収穫に約25秒かかる。同社によると、収穫スピードはベテラン作業者の3分の1程度。同社は、バッテリー有効時間内で長時間稼働させる使い方を勧める。
農家出身の稲員重典同社代表は「子育て世代の農家が朝の収穫をロボットに任せて、家族との時間を確保できるようにすることなどにも役立てたい」と話す。台車部分は全長86センチで幅は64センチ、アームを含めた高さは約1メートル40センチで、重量は60キロ。本体価格は1台約250万円。