[みどりGX]水稲の高温適応策探る 本紙セミナー
新潟県では猛暑により、2023年産米の1等米比率は過去最低を記録。同JAでは、毎年高温となる想定で24年産米の施肥設計を見直し、従来の2回目までの穂肥に加えて、3回目の穂肥を徹底した。営農指導やはがきなどで呼びかけ、31・5%の農家が実施した。また、管内でBS資材「ライスフル」を活用し、調査に協力する農家に購入額の20%を助成。施用した水田では、1等米比率は95・2%と高い結果となった。
農研機構農業環境研究部門・気候変動適応策研究領域長の西森基貴氏は、温暖化により今世紀末に水稲の収量は全国平均で現状の約80%に低下、白未熟粒率は約40%に上昇する予測だと説明。高温耐性品種の導入や田植え時期の変更などの対策が重要だとした。