500枚の田が連なる同棚田では、井内地区活性化協議会が2015年から、オーナー制度を続ける。今年の参加者は例年の倍以上。リピーター親子の他、県保険医協会の会員家族らが加わった。
協会の越智邦明会長が半年前、協議会に話を持ちかけた。米の流通不足を受け、農家の後継者不足への危機感が強くなり、会員に「今こそ米作りの大変さを知ってほしい」と思ったという。
宇和島市から来た越智鞠佳さん(8)は「土の感触が気持ちいい。また来たい」と笑顔を見せる。協議会の永井公一会長は「米に関心が集まっている今がチャンスだ」と農業理解の広がりに期待を寄せる。
(溝口恵子)



