[高騰ショック]国際食品価格、最高水準に 穀物や食用油上昇で FAO
FAOによると、1月のFPIの135・7は、前月比1ポイント高。同指数は毎年、1月から年末にかけて上がり続ける傾向があり、一層の高騰が懸念される。
指数の上昇が目立つ品目の一つが牛肉だ。FAOによると、過去最高を更新した。世界規模で需要が旺盛となる中、オーストラリアやブラジルなどの生産国が追い付かず、価格が高騰したことを要因に挙げる。さらに飼料穀物の高騰が重なった。
飼料としても使われるトウモロコシの指数は前月比3・8ポイント高。需要が堅調に推移する半面、供給先の南半球のアルゼンチンやブラジルでは干ばつが続き、生産量が減少が見込まれるため、価格の上昇に結び付いたとFAOは分析する。
植物油も過去最高を更新した。パーム油や大豆油などが軒並み上昇したためだ。特に、パーム油の最大輸出国のインドネシアの供給量が減少し、大豆油に対するインドの需要が高まった。
乳製品は5カ月連続上昇した。供給量が減少し、品薄が続くためだ。特に、新型コロナ禍による労働力不足や流通停滞で欧州西部を中心に供給量が少なく、在庫水準も低下した。