新たな企業連携【綿花&お米】で棚田を保全

2025年5月11日(日)、久留女木の棚田(浜松市浜名区引佐町)で、地元耕作者、遠州織物関係者、一般参加者が集まり、綿花の種まきを行います。
久留女木の棚田×遠州織物プロジェクトは、休耕田を活用した綿花栽培を通して、地元の伝統産業である「遠州織物」と、景観に加え治水・生物多様性などの多面的機能を担う「棚田」の魅力を広く伝えることを目的に、2023年から(株)HUISと久留女木地域振興協議会が連携して取り組んでいます。
プロジェクト3年目となる今年は、「全国棚田サミット2026」を来年開催する浜松市行政関係者、一般参加者とともに綿の種まきを行います。また、全国的に国産米の需要が高まる中、今年度はHUISとして米の生産委託事業も新たにスタートします。
2026年に浜松市で開催される「全国棚田サミット」を控え、企業連携や市民参加を一層図るとともに、棚田を核とする地域振興を担う「久留女木地域協議会」と耕作者グループ「竜宮小僧の会」の活動の認知向上に取り組んでいきます。




「久留女木の棚田×遠州織物プロジェクト 綿の種まきイベント」
日 程:令和7年5月11日(日)
(※小雨決行 荒天中止)
時 間:午後1時30分から
場 所:久留女木の棚田 HUIS綿花畑
参加者:地元農家、遠州織物関係者、(株)HUIS関係者
※今春には、プロジェクト初年度(2023年)に栽培・収穫した棚田産の綿を15%含む遠州織物によるシャツ・ブラウス・スカートを全国のショールーム・イベント・オンラインストアにて販売することができました。2024年収穫分の綿は、製品化に向けて協力事業者「多機能型事業所だんだん」にて種取り作業中で、今後紡績・製織予定です。

多機能型事業所だんだん
プロジェクトの発足経緯と概要
休耕田や耕作放棄地化が進む「久留女木の棚田」では、「久留女木地域振興協議会」を立ち上げ田畑の活用や棚田保全を進めるべく地元企業との連携を模索していました。かつて遠州一体では綿花栽培が盛んだったことから繊維産業が発展した経緯もあり、遠州織物を扱う地元アパレル企業「(株)HUIS(ハウス)」と地元産業の活性化や環境保全の理念を共有し、本プロジェクトをスタートしました。

久留女木の棚田

遠州織物×棚田プロジェクト
久留女木地域振興協議会と竜宮小僧の会
久留女木地域振興協議会は、棚田を含む里山環境の保全と振興を図るとともに、自立した耕作者の育成を目的に、地元住民、棚田耕作者、行政関係者、観光協会会長、商工会会長らを構成員として令和6年に設立。
竜宮小僧の会は、久留女木地域外に居住し、棚田に通いながら耕作を続ける“外部耕作者”のグループ。地元住民との連携機能をもつほか、棚田での田植え・稲刈りイベントの企画、棚田塾・サポーター制度の運営、環境教育資料の作成など、地元耕作者の減少と高齢化が進むなか、棚田の実質的な保全活動を担っています。


これまでの取り組み
・棚田産綿15%を含むシャツ・ブラウス・スカートを生産、イベント・オンラインストア販売中
・種まきイベント(2回)、収穫イベント(3回)
・市内こども園にて、種まき、収穫体験
・希望する市内小中学校への種の配布と遠州織物に関する出前講座
・一般消費者への種の配布、種取り・糸紡ぎワークショップ開催
プロジェクトの詳細
(株)HUISと久留女木地域振興協議会は、荒廃農地の利活用、地域の自然資源や伝統産業の普及啓発、そして棚田産綿を含む遠州織物による最終製品化を目指し、“遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト”を2023年春にスタートしました。休耕田を活用した綿の栽培は、耕作放棄地の再生に始まり、種まき・収穫体験イベントなども開催してきました。
収穫した綿花は、種取り・紡績・製織・縫製など多くの事業者様にご協力いただきながら約2年をかけ、2023年収穫の綿を約15%含む遠州織物になり、シャツ・ブラウス・スカートなど全9種が完成し2025年春に全国のHUISショールーム及びイベント、オンラインストアで販売をいたしました。
特に製品化の工程では、障害者就労・生活支援サービスだんだんに「綿繰り(種とり)」を依頼、「農業×福祉×繊維業」との新たな連携を実現しました。
また、杉村整経(整経)、和田サイジング(糊付け)、マルマス経糸準備(へ経し)、カネタ織物(生地企画・製織) など地元の繊維事業者と協業させていただき、これまで一般消費者には知られることのなかった「生地になるまでの工程」とその担い手への関心喚起を図るため、製品値札にサプライチェーンを明記しました。これらの作業の様子をまとめた動画も、値札のQRコードからご覧いただくことができます。
アパレル業界でも近年、原材料の国内生産への関心が高まる中、各地で“綿栽培プロジェクト”が立ち上がっていますが、国内有数の地域資源である「棚田」の景観と多面的機能を守りながら、地域の伝統ある繊維産業と協業し、最終製品の製作から全国での販売までを一貫して行う”地元生産”プロジェクトは国内でも珍しい取り組みです。
■遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト特設サイト
https://1-huis.com/kurumeki
“遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト”
https://www.youtube.com/watch?v=lzA6LG4LzDY
“遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト”~種から、洋服まで~
https://www.youtube.com/watch?v=j-bxxXuTsTU
遠州織物アパレルブランド「HUIS(ハウス)」について
浜松市を拠点とし全ての商品を遠州織物で製作するアパレルブランド。
自社オンラインストアを販路の中心とするほか、全国6店のショールーム、及び全国約70店の取扱店で展開。
旧式のシャトル織機が現存する遠州産地の利点を活かし、シャトル織機が生み出す特別な風合いと機能性を持った生地に絞った製品製作を行い、全国にファンが広がっている。一般のアパレルブランドとは異なり、産地・産業を訴求する製品製作と情報発信を行う。
書籍『HUIS.の服づくり -遠州発の産地発ブランドがアパレルの常識を変える-』(主婦と生活社)を2024年3月出版。
詳細を見る
渋谷SHOWROOM:東京都渋谷区渋谷2-24-12渋谷スクランブルスクエア9F garage内
丸の内SHOWROOM:東京都千代田区丸の内2丁目4-1丸の内ビルティング4F garage内
横浜SHOWROOM:神奈川県横浜市神奈川区金港町1-10横浜ベイクォーター3F noni内
立川SHOWROOM:東京都立川市緑町3-1GREEN SPRINGS E2-208 Rust内
名古屋SHOWROOM:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 グローバルゲート3F garage内
豊橋SHOWROOM:愛知県豊橋市曙町南松原17 garage内

HUIS(ハウス)は、遠州産地に現存する貴重な旧式の「シャトル織機」で織られた遠州織物を中心に製品展開していることが特徴。

元・浜松市職員として産業振興に携わっていた経歴を持つ松下昌樹(代表)を中心に、夫婦で2014年からスタートした産地発のアパレルブランド。2024年には、主婦と生活社より書籍出版。

渋谷スクランブルスクエア9F(garage内)の「渋谷ショールーム」は、旗艦店として国内外の来客で賑わう。

「遠州織物」は世界的なアパレル高級シャツ生地として業界の中では古くから知られた生地。通常の20~30倍の時間をかけてゆっくりと織り上げるHUISの生地は、特別な風合いと機能性を持つ。
■SNS
HUIS onlinestore:https://1-huis.stores.jp
インスタグラム:https://www.instagram.com/1_huis
facebook:https://www.facebook.com/huisenshu
X:https://x.com/1_huis
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCLrebj-XFaipt0rfw6K5MFQ
■プロジェクト
【縫う/織る/編む】ほぼ日×HUIS
https://1-huis.com/hobonichi
新R25×HUIS
https://1-huis.com/interview
遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト
https://1-huis.com/kurumeki
HUIS×名古屋黒門付染山勝染工染め替えプロジェクト
https://1-huis.com/renew
HUISのゆるふわラジオ
https://1-huis.com/yurufuwa_radio
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