江藤農相が辞任
江藤氏は18日、自民党佐賀県連が佐賀市で開いた政治資金パーティーで、「米は買ったことがない。支援者の方々がたくさん米をくださるので、まさに売るほどある。家の食品庫に」などと発言した。
米価格の上昇で消費者の負担感が増す中、配慮に欠けた発言だとして、与野党から批判が相次いだ。江藤氏は19日に発言を撤回。首相は江藤氏を厳重注意した一方、続投させる方針を示していた。
野党5党は20日、江藤氏の更迭を求める方針で一致。21日の党首討論を区切りに、農相への不信任決議案の提出に向けた検討を始めることを確認していた。少数与党下で野党が足並みをそろえると可決されるため、政府・与党内には交代論が強まっていた。
江藤氏は衆院宮崎2区選出で当選8回。昨年の衆院選で落選した小里泰弘氏の後任として農相に就いた。
農相就任は2度目。自民党総合農林政策調査会長も務めるなど、農政の豊富な経験を生かし、2027年度からの水田政策の見直しの方向性や新たな食料・農業・基本計画のとりまとめ、政府備蓄米放出の判断などを手掛けた。