生乳の需給が緩む春休み期間を前に、牛乳・乳製品の消費拡大に向けた対策が打ち出されている。ラジオ局と連携したプレゼントキャンペーンや、パッケージ変更、飲食店での期間限定メニュー提供などさまざまだ。
3月は例年、春休みで学校給食向けの牛乳需要が減少。一方、生乳生産量は5月にかけてピークを迎えるため、需給が緩みやすい。
酪農業理解へ SNSを駆使
桜の花が満開 限定デザイン 雪印メグミルク
アンテナ店でグルメフェア 大山乳業農協
鳥取県の大山乳業農協は3月14日まで、東京都港区にある同県のアンテナショップ内の飲食店「ももてなし家」でグルメフェアを開催。ブランド牛乳「白バラ牛乳」をはじめ、ミルクリゾットやスイーツなどを提供している。同農協は牛乳について「子どもは成長、大人は生活習慣病予防と、幅広い世代で効果的な飲み物」と話す。
乳業メーカーなどでつくるJミルクによると、直近2月26日の週の牛乳・ヨーグルトの販売個数は、前年より減少。「学校給食が休止になる年度末・春休みに向けて安定的な需要拡大を目指す必要がある」とする。
Jミルクは3月6日、授業で牛乳を題材にポスターを作る教育プログラムを発表。給食がない日も牛乳を飲んでもらう「土日ミルク」の一環。教材は特設サイトから入手可能だ。