米のこだわり希薄に 産地より国産重視 日本生協連アンケート
日本生協連の組合員を対象にしたウェブアンケートで、20~70代以上の6342人から回答があった。アンケートは例年、秋に実施しているが、今回は米価上昇に伴う政府備蓄米の放出や外国産米の輸入活発化といった異例事態の多発を受け、春に緊急調査した。
米を買う時に重視することでは、今回新設した選択肢の「国産」が78%で最多だった。
前回調査で最も多かった「銘柄」が前回比8ポイント減の41%、「産地」が同10ポイント減の34%、「味の好み」が同12ポイント減の27%と大きく減少し、消費者の米に対するこだわりが薄くなってきている。
米を食べる頻度では、減った(17%)が増えた(2%)を上回った。米価の上昇が背景にある。ただ、8割は変わらないと回答しており、「米が好き」「他の食品も米同様に値上がりしている」などが理由に挙がった。米の代わりに食べる頻度が増えたものでは、パンが多く、麺、うどんなどの小麦製品の回答が一定にみられた。
(鈴木雄太)