「去年は思った通り栽培できなかった」。6月下旬からなるトマトの実をオオタバコガの幼虫に食べられたり、カメムシに汁を吸われたりした。ハクビシンによる食害もあったので、対策として、今年はハウス全体を防虫ネットで覆った。温暖化の影響か、害虫発生のタイミングも変わりこのような対策をしなかったら、この先も収穫できないのではないかという危機感があった。もう一つの対策として、例年平畝だったが、20センチほど高く畝を立てた。収穫時、急に雨が降ると畝の水分が多くなり、実が割れてしまったからだ。「畝を高くすることで急激に畝の水分が増えず、実が割れることが少なくなるのではないか」。 今年は、ハウス3棟で500株を栽培。赤、黄、オレンジのミニトマトや中玉、大玉、調理用のトマト6品種を育てている。(つづく)
(動画・文=福本卓郎)