市内全小・中学校の給食で当初は年に2回、ムースとタルトを提供。想像以上の人気で、児童・生徒から「もっと食べたい」と、多くの要望があった。今では毎月1回ムースかタルトを提供している。
全児童対象の「お楽しみ給食」のリクエストで、「ふっくりんこ」のムースとタルトは、1位と2位に輝いた。子どもの話を聞いた保護者からも、「家で食べられるように一般販売してほしい」という問い合わせが寄せられた。
安全・安心な学校給食のデザートを一般販売することで「ふっくりんこ」のPRにつながり、JAの取り組みとして、「地産地食」や食農教育の観点から地域貢献活動にもなると考え、商品化を企画。19年8月にJA大野基幹支店が要望に応え、「学校給食メニュー発ローカル商品」として一般販売を始めた。
当初は半年で5000個を目標としていたが、初年度から年間2万5000個を売り上げた。学校給食のメニューから一般販売用に商品化された例は、全国的にも珍しい。
現在、JA農産物直売所「あぐりへい屋」で取り扱っている。冷凍商品でムース、タルトそれぞれ1箱3個入りと6個入りの2種類。価格は3個入りムース420円、タルト380円。6個入りはムース750円、タルト680円だ。
商品開発から携わったJAの田山光幸生産販売部長は「地産地食にこだわり、その地域で育った人が大きくなったときに思い出すような、地域ならではの商品を今後も開発していきたい」と話している。
地元でうまい店