農相「米の需給逼迫していない」
農水省によると、4月の2023年産米の相対取引価格(全銘柄平均)は60キロ1万5526円で前月から98円上昇。3月末の民間在庫量は215万トンと前年に比べ36万トン少ない。
坂本農相は、米価はコロナ禍で低迷する前の17~19年産よりも「やや低い水準だ」と指摘。民間在庫量も、コロナ禍前と「ほぼ同水準」だとして、「今後も需給や価格の動向を注視していく」と述べるにとどめた。
各産地で24年産米の作付けが始まっていることを踏まえ、「産地の作付け意向も把握しながら、需要に応じた生産販売が進むよう情報提供にも努めていきたい」とも語った。
会見では、農林中央金庫が資本増強を検討しているとの報道に関する質問も出た。坂本農相は、民間金融機関の資本政策に言及することは差し控えるとし、「引き続き金融庁とも連携し、金融市場の動向等を踏まえつつ、経営について十分注視していく」と述べた。