8月訪日客293万人 三大都市圏に集中 同月過去最多
同局によると、8月は台風7号による航空便の欠航などが影響したものの、9月の新年度を前にした学校休暇と重なった米国など17カ国・地域で8月の過去最高を記録した。
国・地域別で最も多かったのは、中国の74万5800人(前年同月比105%増)で、韓国61万2100人(同7・6%増)、台湾56万4300人(同42・4%増)、香港24万6600人(同19・6%増)、米国17万4000人(同25・8%増)、ベトナム5万2400人(同2・9%増)と続いた。
昨年8月まで日本行きの団体旅行やパッケージツアーの販売が禁止されていた中国は、徐々に訪日客数が回復し、7月に今年最多を記録。8月も国・地域別では最多だったが、19年8月比では75%にとどまった。
一方、出国した日本人は夏休みと重なったことで143万7100人と今年最多となり、19年同月比の7割ほどまでに回復した。
同局の23年訪日外国人消費動向調査の集計結果によると、観光・レジャーの訪問地は多い順に東京都49%、大阪府44%、千葉県36%、京都府34%、福岡県13%などで、10年前に6位(11%)だった千葉が順位を上げた。
三大都市圏以外でトップ10入りしたのは福岡、奈良、北海道、山梨の4道県。150万人以上が訪れている都道府県は東京や大阪などの大都市とその周辺に限られており、各地方とも交通の便が良い人口の多い県に集中する傾向となっている。
(糸井里未)