宮城県農高は、水稲の肥料削減を目指し、肥効発現が遅いウレアホルム肥料に着目。根張りが改善し食味も向上、肥料費を8割近く削減する成果を収めた。メーカーとデータを共有し、商品化に動いている点も評価された。代表の阿部快海さん(3年)は「追肥や根の分析が大変だった。みんなで喜びを分かち合いたい」と語った。
父が肉牛肥育を営む南條さんは、資材高を受けて自ら牧草を育てる粗飼料作りに挑戦。水害を乗り越え、繁殖農家への低価格販売を実現したことを語った。「家族に喜びを伝え、経営を支えてゆきたい」と決意を述べた。
日本学校農業クラブ連盟会長の加藤麗奈さん(東京都立農産高校3年)は「日頃の努力、農業クラブ員の絆を感じる大会だった」と振り返った。
来年度の第76回全国大会西関東大会は、山梨、東京、神奈川の3都県で開かれる。