農林漁業自殺者高止まり 24年354人 経営環境悪化なお
同省によると、農林漁業の自殺者は19年まで300人程度で推移していたが、コロナ禍の21年は298人となり、22年は近年最少の254人に。ところが、23年に382人と反転急増し、24年も同じ水準となっている。
農林漁業の内訳は、自営者が183人(男性165人、女性18人)、雇用従事者171人(男性144人、女性27人)とほぼ同じ。年代別では、自営者は60~69歳が最多の48人、70~79歳38人と高齢者に多く、従事者は40~49歳が最多の41人と若年層の多い雇用形態と同じ傾向を示した。
一方、小中高生の自殺者は527人と1980年の統計開始以降最多だった22年の514人を上回った。高校生の自殺者が23年比で10人増の163人となったことが要因。
同省は3月、確定値と共に原因などの詳細分析を公表する。