好みの日本酒造ります 消費拡大へ新サービス 兵庫・日本盛
サービスは「サカリクラフト」として、個人・法人向けに展開する。同社の杜氏(とうじ)らと味の方向性を決め、酒米の品種から精米歩合、こうじの種類、香気成分などを選んでいく。ラベルのデザインや瓶、キャップの色も指定でき、注文から半年程度で完成する。
本社工場内に洗米から仕込み、貯酒までできる小規模の設備を整備し、注文は一升瓶(1・8リットル)で120本、四合瓶(720ミリ)は300本から受け付ける。注文者による酒造り体験や施設見学にも対応する。
12日に開いた施設のお披露目会では、日本酒をオーダーした兵庫県内のホテル4社の社長が訪れ、蒸米をほぐす「切り返し」を体験した。日本盛は「日本酒を造る段階から関わってもらうことで、より日本酒に興味を持ってもらえる」と強調する。