[ニッポンの米]米卸の営業利益大幅増 需給逼迫、単価上昇で
ヤマタネが13日に開示した24年度(4月~翌3月)の米を含む食品事業の売上高は、前年度比約1・5倍の495億8600万円、営業利益が同3・7倍の23億5100万円だった。原料米の調達に苦戦し、販売数量は同23%減の7万1000トンに減った。ただ、「需給の逼迫に伴い販売単価が上昇し、売上高が増加した」(同社)という。営業利益の大幅増につながった。
木徳神糧が直近で示した25年1~3月の米穀事業の売上高は、前年同期比1・3倍の311億6200万円、営業利益が同4・9倍の19億2900万円。
米の指標価格となる相対取引価格を見ると、24年度は60キロ1万5000円台で始まり、終盤には7割高の2万5000円台に達した。期中に相場が大きく上昇した中、米卸は売上高を積み上げ、利益を確保しやすい環境にあったとみられる。