株式会社プラントフォーム(新潟県長岡市、代表:山本 祐二)は、広島県立油木高等学校(広島県神石郡神石高原町油木乙1965、校長:原田豊之)にアクアポニックスの設備を納入いたしました。
設置されたアクアポニックスシステム
【設置背景、目的】
約15年前から耕作放棄地を利用したナマズ養殖に取り組んできましたが、農業高校で養殖に関する研究を行うことに限界が生じてきました。学校の施設・設備と農業の知見を生かした取り組みは無いかと考えていたところ、養殖と水耕栽培とを両立するアクアポニックスに出会い3年前から「ナマズアクアポニックス」を開始しました。
昨年度、本校のオリジナル「ナマズアクアポニックス」システムでマリーゴールド・レタスが収穫できたことから、このシステムの可能性を実感することとなり、今後はビジネスとしての可能性を探りたいと考えていたところ、プラントフォーム社の存在を知りました。今年度、町役場の支援を受けながらプラントフォーム社に商用プラントを設置していただくこととなりました。今後もプラントフォーム社から商用「アクアポニックス」について学び、油木高校が地域に先駆けて「アクアポニックス」の成功事例を示していくことで、神石高原町の活性化と、持続可能な農業の発展に貢献できる人材の育成との両立を目指します。
【今後の展開】
今年度はプラントフォーム社の伴走により水質調査方法を理解しました。今後は微量要素欠乏対策や病害虫防除方法を習得し、アクポニ農産物の販売を目指します。その際、付加価値を付けるため、ブランディングやマーケティングの知識を深めて行きます。
【担当者コメント】
「アクアポニックス」システムを運用する中で、生徒は農業の知識だけでは無く、理科や数学、海外で
取組を発表するための語学力(英語)なども必要だということに気づきました。このシステムには、農福
連携や小・中学生の授業、STEAM 教育に使えるような要素が含まれており、教材としてのポテンシャルの高さもあると実感しています。
アクアポニックスについて
アクアポニックスは、養殖と水耕栽培を同時に行う循環型農法です。システムの仕組みとしては、養殖している魚から出る排泄物を水中でバクテリアに分解させることで堆肥へと変え、それを肥料として水耕栽培へ送ることで植物を育てます。また、同時に植物に栄養素を吸われた後の水は浄化された状態となり養殖側へ戻すことができるため、水を一切捨てない完全循環型の有機栽培を実現します。実際に当社の長岡プラントでは、稼働から 5 年経過しますが、これまで一度も水を換えることなく生産を続けることに成功しています。
広島県立油木高等学校について
本校:広島県立油木高等学校
設立:大正 11 年
校長:原田豊之
教育目標:連携型中高一貫教育校として、神石高原町の文化や産業に学びながら、世界につながる広い視野を持ち、地域や社会に貢献できる人材を育成します。
教育課程の特徴:普通科の「総合的な探究の時間」と産業ビジネス科の「課題研究」を中核に置き、地域との連携の中で自らがなすべき課題を考えていく「地域学」の充実を図ります。そして、地域課題をはじめ様々な課題の解決に向けて、挑戦し続けることができる資質・能力を育みます。
URL:https://www.yuki-h.hiroshima-c.ed.jp/index.php
プラントフォームについて
国内で初めて植物工場型のアクアポニックスシステムの開発と運営(※1)に成功。創業当初からアクアポニックス農法の社会実装を目指し、大規模プラントに特化して事業展開を行っており、現在当社が手掛けるプラントは全国で 5 ヶ所まで拡大している。
当社は安心安全な持続可能な新しい食料生産システムを開発、拡大させることで「いつでも、誰でも、有機野菜を選べる世界の実現」を目指している。
本社:新潟県長岡市上前島 1 丁目 1863
設立:2018 年 7 月 24 日
代表者:山本祐二
【事業内容】
・植物工場型アクアポニックスプラントの企画・設計・施工
・2023 年にフランチャイズサービスの提供を開始
・アクアポニックスプラントの運営サポートサービス(営農指導、販路支援、資材飼料等の販売)
・アクアポニックス野菜の生産と販売(ブランド名:FISH VEGGIES~お魚が育てたお野菜~)
・閉鎖循環式によるキャビアの製造と販売(長岡キャビア、吟醸キャビア、ワインフレーバーキャビア)
・レストラン事業(発酵熟成イタリアン・NAGAOKA SASATEI)
URL:https://www.plantform.co.jp/
本件への問い合わせ先
株式会社プラントフォーム 営業本部
info@plantform.co.jp
0258-86-8460
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ