「動物駆逐用煙火」を製造する北海道北広島市のヤマニ小原煙火では、出荷量と問い合わせ数が例年と比べ倍増している。
同社が製造する手投げ式の煙火は、爆音と火薬の臭いで、動物に人間の存在を知らせて追い払う。玉の直径は約4センチ。玉の中に米のもみ殻を入れ、火薬を固定している。点火から約10秒後に爆発。熊や鹿、海中のイルカやアザラシまで幅広く使える。
今年は4月から10月までに、例年よりも4000個多い、約1万個を出荷した。工場長の越前大介さん(48)は、「製造が追い付かず、受注生産状態。問い合わせも例年の2倍で、全国からきている」と話す。
動物駆逐用煙火は、講習を受けて、日本煙火協会が発行する「煙火消費保安手帳」を取得した人だけ購入、取り扱いができる。1個390円(税別)。