主にソメイヨシノ約450本からなる約1・8キロの桜並木は、同市の福岡堰(ぜき)土地改良区が管理する農業用水導水路の堤防にある。市民から「福岡堰の桜」と親しまれている。
福岡堰は、同市と常総市の境を流れる小貝川から取水。両市と取手市の約30平方キロメートルの水田を潤す。
この地域は、「谷原三万石」と呼ばれた穀倉地帯。江戸時代に堰や水路を造り開発した。
用水路に近い水田ののり面で除草剤をまいていた農業法人社員の鈴木利彰さん(58)は「有名な桜で遠方から見に来る方もいるので愛着がある」と話す。今年は開花が遅れて農繁期と重なってしまい、「3月中に満開なら見に行けたが」と惜しそうにしていた。
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