毎年6月中下旬に、地域住民らを招いて田植え会を開いている。田んぼ全体の広さは80アール。うるち米ともち米合わせて7品種を4、5回に分けて植え切る。今回、40、50人が参加。20アールに「トヨサト」と緑米の苗を1本ずつ、広い間隔で植えた。その間隔は、株間と条間ともに45センチ。稲の持つ能力を最大限に引き出し力強く育てるためだ。トヨサトは栽培品種の中で収穫が一番遅く、11月に入ってからという。「田んぼが米を作る場所だけではなく、生き物が育つ所でもあることを、体験を通じて分かってもらいたい」
動画と文=福本卓郎