鳥取県はラッキョウ生産量が日本一。鳥取砂丘に近い同市福部町は有数の産地だ。「鳥取砂丘らっきょう」「ふくべ砂丘らっきょう」が地理的表示(GI)保護制度に登録されている。
JA鳥取いなば福部支店管内では、54戸が102ヘクタールで栽培。2024年は1190トンを出荷した。痩せた砂地で育つため、色が白く、身が締まる。シャリシャリの歯触りが魅力だ。
7~9月に球根を手作業で植える。年に1度は20~30センチ積雪する冬を地中で越し、春に成長して5、6月に収穫を迎える。約20個の花がネギ坊主のように球状に咲くが、9月に植えた畑では花芽ができず、咲いていない。花が咲くかどうかは、ラッキョウの出来には関係ない。
約2ヘクタールで栽培する浜本秀和さん(51)は「夏が高温過ぎて咲きが悪い。昔は秋の風物詩だった」と話す。
(鴻田寛之)
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