北海道帯広市のＦＲＰウチヤマは、観光牧場や酪農イベントの会場などで見られる牛のオブジェを製作する会社だ。これまでに１００頭以上を全国に販売。制作したオブジェは、畜産関連学校などで、搾乳や出産を実習する教材としても活用されている。

　素材はＦＲＰ（繊維強化プラスチック）で軽くて強く、耐水性などに優れる。ホルスタインや和牛、ジャージー牛の３種類を手がけ、等身大のホルスタイン（親牛）のオブジェは、幅９０センチ、全長２４５センチ、高さ１７０センチと迫力満点だ。

　十勝管内のＪＡ士幌町はホルスタインの雄を肥育したブランド牛「しほろ牛」でも知られる。同ＪＡにある農協記念館には同社が制作したホルスタインのオブジェ２頭を設置。牛の大きさを間近に感じることができる。　

　同社代表の内山浩志さん（５６）は、「牛のオブジェを通して全国の酪農を応援したい」と話す。

（山田凌）

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