北海道足寄町で春の耕作シーズンを前に、カルチベーターなどの組み立て作業が最盛期を迎えている。同町にある日農機製工の完成品置き場には製造されたばかりの農機具がずらり。その数、１５０台以上に上る。

　主力製品の「草刈るチ」シリーズは年間で約３００台を製造。これまで道内を中心に９０００台以上を販売したヒット商品だ。

　同社では農家の声を基に毎年、既存製品の改良や新製品を開発。「一度により多くの畝を処理したい」という声に応え、高作業能率モデルを発売した。農家からは「作業効率が上がって時間短縮になる」と好評だ。

　同社管理部の大嶌良寛さん（５３）は「北海道にもようやく春の兆しが見え始めた。農家の皆さんにとって待ちに待った春。もうすぐ始まる農繁期をサポートしていきたい」と意気込む。

（山田凌）