
五ケ瀬町の興梠大志さん(47)と、高千穂町の興梠友成さん(23)、馬崎太志さん(28)、今村隼さん(22)の4人が出品する。チームの平均年齢は30歳と、全国の出品者の中でも若い。最年長の興梠大志さんは地域の強みを「名人たちの技術が受け継がれていることだ」と語る。
同地域の肉用牛飼養頭数は、県内7地域で最も少ない8380頭(2月1日時点)。群のそろい(斉一性)が重要な同区で候補牛の少なさは不利だが、先人から引き継いだ“牛を見る目”で激戦の県予選を勝ち抜いた。
JA高千穂地区の畜産担当職員でもある興梠大志さん。今大会で全共5大会連続出場となる高千穂町の名人・林秋廣さんの牛管理を手伝ったことがあり「その経験が生きている」。
若手の3人は、体格の似た子牛を買いそろえ、LINEで牛の立ち姿の写真を頻繁に交換して斉一性を追求してきた。友成さんは「遠慮なく意見を言い合える仲で、調教や育て方をみんなで考えてきた」と話す。
出品牛の父に当たる種雄牛は、前大会で産子が肉牛の部の名誉賞を獲得した「満天白清」。美しい毛並みや強い体上線、ドラム缶のような丸い腹を目標に育て上げた。
友成さんが調教の指導を仰ぐのは、父の哲法さんや林さん。父は、種雄牛「神照栄」を育てた名人でもある。友成さんは「支えてくれた人に恩返しするため目指すは首席」と言い切る。
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