大手生花チェーンの日比谷花壇(東京都港区)は、気軽に持ち帰れるミニブーケや1輪タイプの商品を用意。同社担当者は「1000円前後で、飾りやすいようにコンパクトに仕上げた」と話す。バレンタイン当日が金曜のため、「仕事帰りに手に取りやすい」(同)商品を提案する。

第一園芸は、花を贈ることに抵抗がある人もさりげなく贈れる商品として「1輪のバラのブーケ」(1100円)を2種そろえた。一方、特別な場面に合わせた12本の箱入りブーケ(1万7600円)も並べる。
花に関係する企業や団体でつくる花の国日本協議会によると、若年層では成人の日など人生の節目に、SNSを通じて花を贈る動きが広がる。生花店ネットワークの花キューピット(東京都品川区)は、花の見せ方や渡し方の動画から購入へつなげるため、縦型動画の発信を継続するという。

定番ギフトでは、青山フラワーマーケットが、包装資材に春夏のトレンド色であるパステルピンクを使用した商品を展開する。日比谷花壇はピンク色のバラを主に扱う。店頭ではピンク基調の花材を全面に配置した展示でPRする。花キューピットはピンクのガーベラを使ったオンライン専用のブーケを用意する。