暖気や授粉蜂無駄にしない
盛岡市でトマト65アールを周年で施設栽培するいわて若江農園は、ハウスの扉の閉め忘れを防ぐため、ブザーを設置している。扉がきちんと閉まらず、隙間があると警報音が鳴り続ける仕組み。閉め忘れによって、暖気や授粉蜂がハウス外に出ないようにする。設置費用は1500円ほどだった。
ブザーを設置したのは、軒高が高く、冬春トマトの栽培で使うハウス6棟のうち2棟。市販品のブザーをインターネット通販で購入し、ハウスの右扉に親機、左扉に子機をそれぞれ両面テープで取り付けた。乾電池で動き、親機と子機が離れると、「ピンポーン」とチャイムが鳴り続ける。音量はブザーから2、3メートル離れた位置でも聞き取れるほどだ。

代表の若江俊英さん(50)は「注意していても、ヒューマンエラーはどうしても起きてしまう」と指摘。こうしたブザーの設置など、ミスをしない仕組みづくりが重要だと話す。