作物踏まずに走行 小型除草ロボ開発 農研機構が研究報告
除草ロボットは機械メーカー、群馬県、鹿児島県などと協力して開発した。農水省のみどりの食料システム戦略で掲げる有機栽培の拡大につなげる狙い。
ロボットはモーター駆動のクローラー式で、前方カメラの映像からAIが条を認識し、作物を踏まないように走行して、条間をレーキで除草する。レーキを当てる強さなどは、作物や土壌に合わせて調整できる。条や畝の端まで作業すると、自動で旋回する。長さ95センチ、幅72センチ、重さ28キロと小型で、運搬しやすいという。
有機栽培の主要品目であるホウレンソウ、小松菜、チンゲンサイで試験し、高い効率で除草できることを確かめた。担当者は「作物に合わせて、(レーキ以外の)除草方法を使い分けることも検討したい」とした。
稲の条間・株間の両方向を除草しやすい田植え機なども紹介した。