白米千枚田景勝保存協議会が開いた。参加者と作付面積は、例年の1割ほど。早めに収穫して棚田の修復期間を長くとるため品種は全て、収穫期が早い「ノトヒカリ」にした。
棚田オーナーの田植えを手伝ったのは白米千枚田愛耕会の約10人。同会は2月から4月まで、クラウドファンディングで修復費用を募った。4月には土に水を入れてかき回す「田起こし」や「荒くり」、5月には代かきなど、避難先の金沢市から数時間かけて通うなどして準備してきた。
今年は5月中に田植えを終え、6月以降は地元業者と連携して田の修復作業を本格化する。低くなったあぜを高くしたり、でこぼこの田面をならしたり、亀裂を埋める。耕作しない田は、草刈りを続けて景観を守る。
金沢市から来た大和さゆちゃん(4)は「ベトベトだった。楽しかった」と笑顔。同会代表の白尾友一さん(60)は「最初はできると思わなかった。皆さんに感謝している。一枚でも多く元気な田んぼに戻したい」と話した。
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