光合成能力高い野生種トマト発見 東大など
研究では、野生種8種と栽培種2種の光合成特性を比較し、一般的な栽培種よりも優れた光合成能力を持つ野生種を発見した。光合成能力の高いトマトは小さい気孔を多く持ち、光の強さの変動に合わせて気孔が素早く開閉応答することで、野外の変動光下でも高い光合成能力を示せることを突き止めた。
玉川大学による野生種に関する調査では、平均気温が高く、降水量も多い環境で自生していたトマト種ほど、優れた光合成速度を示す傾向も分かった。
研究チームによると、従来の野生種トマトの研究は耐病性付与などに特化しており、イネなどのように、野生種の生産性に注目した研究はなかったという。今回の成果について、「野生種トマトの光合成特性を網羅的に調査した、世界でも例のない初めての研究成果」としている。