[営農ひと工夫]空中栽培で作業効率化 野菜少量多品目に効果 横浜市の鈴木さん
挑戦したきっかけは、インターネットで空中栽培用のキットを目にしたこと。面白さに引かれて道具を自作し、ミニトマト2品種とシシトウ、バジルを栽培している。
バケツをひっくり返して底に穴を開け、穴に苗を差し込む。苗が逆さになるようにバケツを再びひっくり返し、培養土や肥料を入れ、ハウス内に設置したパイプにつるす。茎や葉が伸びてきたら、地面に付かないよう麻ひもなどで誘引。水やりは毎日少量ずつ行い、生育に必要な水分を切らさないよう注意している。
鈴木さんは直売所出荷用に少量多品目を栽培しており、各品目の作付け場所の確保が重要になる。空中栽培は限られたスペースで導入できる点が利点という。定植前の農地の準備が不要で、シーズン後の片付けも簡単なため、作業の効率化も期待する。
鈴木さんは「畑の土にいる害虫の被害を受けないのもメリットだ。バケツをつるす場所さえあれば手軽に始められるので、家庭菜園を楽しむ人にもお勧め」と話す。