名称「コ・ノ・ホ・シ」に決定 兵庫県の米新品種
JAグループ兵庫と県が共同研究で育成した。4日に開いた記者会見で名称を発表した。会見では、ひょうごの水稲オリジナル品種普及推進協議会の福本博之会長(JA兵庫中央会会長)と齋藤元彦県知事が、24年産で試験栽培した同品種で作ったおにぎりを試食。福本会長は「味はあっさり、食感はもちもちでおいしい」と太鼓判を押した。
作型は極早生で「キヌヒカリ」と同じだが高温に強い。「コ・ノ・ホ・シ」は平均気温が28、29度の条件下でも整粒率76・1%。「キヌヒカリ」の56・6%を大きく上回る。倒れにくく育てやすいという「キヌヒカリ」の特徴や収量は維持したまま、葉いもち耐性や食味を強化した。
名称は、近くを示す言葉「この」と、環境や地球を表す「ほし」。兵庫県という土地や自然環境を身近に感じてもらい、米を食べることで持続可能な開発目標(SDGs)を共有してほしいという思いを込めた。品種登録には「・」が使えないため、登録上の品種名は「コノホシ」となる。今月中に出願予定。