収穫はさみや誘引結束機、葉かき・芽かき作業ナイフなど、トマト栽培に必要な道具がずらり並ぶ木製ボード。これらは、栃木県小山市でトマトを栽培する農家、小林正樹さん(56)が考えて形にした〝整理整頓術〟だ。「作業者が自分で使う道具をひと目で分かり、作業効率が良くなり良い経営につがなる」
小林さんは約1ヘクタールのハウスでトマトを栽培。規模が大きく18人のパート従業員を雇っているため、増えた道具を管理する必要があった。「なくなったら見つけることが難しくなる。そのため、パートのみなさんに番号を割り振り、その番号に従った道具を使ってもらうようにした」という。決められた道具を持ってトマトを栽培するハウスに入り、収穫や芽かきなどの作業が終わったら元に位置に戻す。1日の終わりに、道具が戻っているかどうかがすぐに分かる。「自分の番号に愛着を持つようになり、道具を丁寧に使うようになった」と話す小林さん。
この他、収穫台車も元の場所に戻せるように、番号が決められた専用駐車スペースもある。
前回の営農アイデア
電子版オリジナル動画