タケノコ多収法で特許 残した竹、他作物の日よけに 高知市・川渕良範さん
川渕さんは梨1ヘクタールとかんきつ1・5ヘクタールなどを栽培。放任状態で竹やぶになっていた畑をミカン園地にしようと、5、6年前に強く間引いた。全て切り捨てるのでなく、広めの間隔で残し、間にミカンを植栽した。
ところが「これほど切られると、子孫を残すために出てくる。掘っても掘っても出てきて追いつかなかった」と川渕さんは話す。この経験をまとめて特許を申請した。
特許の内容は、➀竹林の竹を3~10メートル間隔で残す➁残した竹を遮熱対策として活用する――など。切った竹は知人の特許を活用して竹炭にする。安価で大量生産できるという。「畑の資材として使えるだけでなく、カーボンクレジットにも活用できる」と話す。
川渕さんは今月、竹林を整備するNPO法人を立ち上げる。「竹害対策の解決策を提供し、竹を宝の山に変える。栽培期間中に農薬を使用しない栽培も視野に入れている」と話す。新規のNPOの支部も募集している。問い合わせは川渕果樹園、(電)088(844)3073。