「隆汐国」は2019年8月、長門市生まれ。父に藤良系の「隆之国」、母の父に気高系の「諒太郎」を持つ。母「りょうこ」から枝肉重量とバラの厚さが優れる能力を受け継いだ。
現場後代検定の成績は、去勢牛9頭と雌牛8頭合計17頭の平均から求めた。BMSナンバーは、県歴代最高だった「光白清」の9・3を更新。枝肉重量が500・7キロ、バラの厚さが8・6センチ、推定歩留まり基準値が75・7を記録した。
遺伝的能力を示す育種価の評価では、BMSナンバーが県有種雄牛92頭のうち1位。その他、ロース芯面積と推定歩留まり基準値も4位となった。
「隆汐国」の産子はおとなしい性格で、飼育しやすいのが特徴。24年度後期の県共進会枝肉区で産子が最優秀賞にも輝いた。県畜産振興課は「脂肪交雑を中心に能力が高い種雄牛なので幅広い改良に活用してもらいたい」と期待を込める。
(西野大暉)
