[おまかせ菜園フクダ流]「練馬大根」再挑戦 高い畝なら収穫楽々
10メートルの畝2畝に牛ふん堆肥を入れ、ぼかし肥料と草木灰を入れて、一般の畝より高い高さ30センチにして9315のチョーハンシャマルチを張りました。種は中央列に株間30センチでまきました。
左右側面の穴には小松菜、ホウレンソウ、ミズナも混植しました。種まき後は防虫網トンネルを掛けました。
自家採種の「練馬大根」の発芽は良く、順調に生育し、9月中旬には1本に間引きました。10月に入ってすぐ、異常に気付きました。一部の葉が黄化しているのを発見。どこから入ったか葉裏にはアブラムシがいっぱい付いていました。また失敗かと思いましたが、露地トンネルだったのでトンネルを外すことにしました。アブラムシの被害がひどい株は撤去しました。トンネルを外すとテントウムシやヒラタアブなどの天敵が来ます。
その後は、まん延することなく、11月中旬には地上に30センチぐらい抽根するまでに成長しました。なんとか栽培を中止することもなく、収穫できる見込みになりホッとしました。
12月に、たくあん漬けを仕込むため、農大グリーンアカデミーの果樹コースが柿「平核無」を干し柿にしている時、ぬか床に入れるとおいしくなる柿の皮もいただいて、乾燥させて確保しました。
「練馬大根」の収穫は、80センチと長いので簡単には抜けませんが、今回は30センチの高畝にしているので収穫前に畝を崩せば比較的容易に収穫できます。平畝のときには、鉄パイプなどをダイコンの周囲に差し込んで、ぐりぐりやれば抜きやすくなります。
抜いた「練馬大根」は、ぬか漬けの前に2週間天日干しにします。葉を切り落として洗い、雨が当たらないところにわら縄を輪にして2本垂らします。そこへ交互にダイコンを挟んでいきます。
2週間するとダイコンは、しなっと曲がるようになります。念のためダイコンは焼酎に浸して表皮を洗い、かびの発生を予防します。ぬか床はダイコンの重さの20%の米ぬか、4%の塩、4%の砂糖を混ぜ、からからに乾燥させておいた柿の皮、唐辛子少々をはさみで切り、昆布も少々入れます。中ぶたを載せ、重石をして漬け上がるまで2週間ほど待てば、おいしいたくあん漬けの出来上がりです。(東京農業大学アカデミー講師・福田俊)
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