今年はさらに早まきしてみようと挑戦しています。2月12日ナス科やアブラナ科の育苗の始まりとともに種まきをセルトレーにしました。品種は「サニーショコラ」と「ゴールドラッシュ」です。育苗床の温度は30度にしました。3週間ほど育苗してから3月になって植え付けます。
育苗は老化苗になると生育不良で早く花が咲いたりするので、植え付けの時期は慎重に見極めます。その前に、前作のカブやネギの空いた畝にぼかしと草木灰を振って立て直しておきます。畝立て君で成形して、穴なしマルチを張ります。

30センチ間隔の穴をバーナー穴開けで3列開けます。先に中央の穴にレタスの苗を植えます。品種は「鴨川12」と「マノア」です。後日、トウモロコシのセル苗を1本ずつ30センチ間隔で防寒のためやや深めに植えます。そして保温のためポリトンネル被覆をします。1本ずつの移植栽培なので間引く必要はなくそのまま成長させます。
3月はまだ寒い日もありますが、それを乗り切り5月下旬の収穫を目指します。トンネル天井にぶつかるようになるのは4月ごろでしょうか。その頃にポリトンネルを外します。ちょうど中央に混植のレタスは収穫できます。雄花が出て2、3日遅れて雌花の絹糸が出てきます。その時、雄花を切って授粉すると実入りが良くなります。春は強風でトウモロコシが倒されることもしばしばあります。授粉で雄花を切ると風の抵抗も少なくなります。倒された時はすぐに起こし、隣り合った4本をひもで結びます。

レタスが取れて空いた中央にはサトイモを植えます。昨年自家採種した親芋の芽を下にしてトウモロコシの間の畝の中央に逆さ植えにします。逆さに植えたサトイモは芽が下に向かいますがUターンして地上に出てきます。それには1カ月以上かかるので、トウモロコシの収穫後になり支障なく混植ができます。トウモロコシの害虫にはアワノメイガがいますが、早い時期の栽培ではまだおらず、被害に遭うことがほとんどないのも良い点です。トウモロコシの収穫は授粉後23日後ぐらいです。絹糸が褐色になり、穂の上から実を触ってみて確認後、収穫します。(東京農大アカデミー―・福田俊)
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