種をまいたのは3月中旬、「たねわりてこちゃん」で発芽口を開けて育苗箱に筋まきしました。ズッキーニは普通のカボチャのように大きな双葉が開きます。隣の列との間は7、8センチ空けます。地温30度になるように加温マット上に置いて発芽させました。3月下旬、本葉が見え始めたころ、ポットに鉢上げしました。育苗箱から新根が出るよう断根効果を考え、あえて根を切るように引き抜き、1本ずつ9センチポットに移植しました。

4月上旬、植えたのはタマネギの畝でした。タマネギの畝にはポリトンネルがかけてあり、中央は1列連続栽培のために空けてあったので植えやすく、株間60センチでやや密に植えました。早生のタマネギは収穫が始まっている時期での混植です。ウリ科のズッキーニとタマネギなどネギ類との混植は、コンパニオンプランツの関係にあり、ウリ科のつる割病の予防になるメリットがあります。まだ、ポリトンネルがかけてあるので、幼苗の保温効果もあります。幼苗にウリハムシが寄生するとダメージが大きいので、その保護にもなります。
昨年は無支柱栽培でしたが、今年は支柱を立てようと思います。ズッキーニは普通のカボチャのように長く伸びるわけではありませんが、詰まった節間の主軸が数十センチ伸びます。1株に4本の支柱を立てて主軸を囲うやり方もありますが、ひもで誘引すれば支柱は1本で済みます。

ズッキーニは大きな花が咲きます。雄花と雌花が別々ですが、露地栽培なので授粉は蜂に任せれば大丈夫です。最初の果実2、3本は小さいうちに摘み取り、樹勢を強くします。収穫は20センチぐらいが目安です。受粉後の生育が早いので、果実がなり出したら、毎日遅れないように収穫しないと巨大な果実になってしまい、樹勢が消耗します。その後の着果不良にもつながります。果実の取り残しがないように気を付けます。果実の下の葉2、3枚を残して下葉は葉柄を残して摘葉します。
連続栽培では元肥が入っていません。そこで、果実がなり始めたらぼかし肥料を追肥します。タマネギの収穫跡の穴から肥料が吸収されます。さらに通路にもぼかしをまいて、スコップなどで通路中耕をすれば効果的です。(愛菜家・福田俊)
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