[おまかせ菜園フクダ流]初夏の混植例 間引き移植がお勧め
5月の初め、セイコー農園でネギを片付けました。その跡にはすぐに畝を立て直しました。畝には中央に穴を掘り、雑草や残さの堆肥を入れて埋め、畝にはぼかし肥料と草木灰を入れます。1平方メートル当たりぼかしは300グラム、草木灰は100グラム程度入れます。よく混ぜ合わせて、畝立て君で畝を成形します。成形後はすぐに穴あきマルチの9515を張りました。
9515は穴が5列ありますが、そこにアブラナ科5品種の野菜の種まきをしました。全て15センチ間隔、種は1穴に3、4粒ずつまきました。中央は最後に収穫となる短太のダイコン「三太郎」です。1列目には肩が赤紫に色づくカブ「あやめ雪」を、5列目には赤茎のミズナ「紅法師」をまきました。2列目は小松菜「安藤早生」、4列目も小松菜「きよすみ」です。防虫網トンネルをかけました。 小松菜は間引かずに先に収穫になります。小松菜を収穫後は残った3列の野菜の葉が広がってきます。小松菜を収穫する前に1・3・5列の間引きをします。ダイコンは双葉が畝に直角に開いたものを1本残して間引きます。双葉の方向と側根の方向が同じなので隣同士のダイコンの側根が競合せず、15センチの密植でも良くできます。カブと水菜は双葉の方向は気にせず、根をゆっくり引き抜き、大きなものを1本残します。引き抜いたカブと水菜はすぐに別の畝に移植します。
移植時のショックで葉が枯れる場合がありますが、諦めずに水をやれば後日必ず新芽が出ます。そうすると3週間ぐらいの時間差できちんとカブも水菜も収穫ができます。家庭菜園では間引き移植がお勧めです。種も無駄になりません。カブ、水菜の収穫が終わったら中央のダイコンだけが残ります。
さらに、ダイコンだけ残った畝のカブと水菜の跡に、別に種をまいて生育中の金ゴマを間引いて移植し、リレー栽培をします。ダイコンを収穫した後は金ゴマが2条残ります。金ゴマは暑い夏でも元気に生育し、オクラと同じように節節に実をつけます。1穴には3株植えて密植にした方がよいと思います。秋野菜を植える前には収穫できます。(愛菜家・福田俊)
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