[おまかせ菜園フクダ流]サツマイモ 畝立て直し苗生産も
今までは一挙に収穫して、サツマイモも一斉に植えていましたが、広い面積のジャガイモは少しずつ収穫していく計画です。となると後作のサツマイモが一斉に植えられません。サツマイモの苗も、次第に出回らなくなり入手しにくくなります。
そこで考えました。今まで通り早植えしたマルチ栽培で中央にホウレンソウを混植した10メートル畝が二つあります。ホウレンソウは4月に収穫しました。ジャガイモは5月末に収穫して畝を立て直して先にサツマイモを植えておき、その畝をサツマイモの苗生産も兼ねる方法です。 昨年、7月に生育中のサツマイモからつるを切って別畝で栽培したのですが、立派に収穫に至りました。それを応用すれば、苗生産を兼ねる方法は十分実用的だと思います。
早植えのジャガイモ2畝は「キタアカリ」です。既に下葉が黄色くなり始めていました。根元から茎を切り、マルチを剥がすと昨年以上に立派な芋ができていました。収穫後は、すぐに畝を立て直しました。サツマイモなのでつるぼけ防止のため無肥料です。「畝立て君」で成形後、穴なしの黒マルチを張りました。 今年植えるサツマイモは2品種「べにはるか」と「シルクスイート」です。マルチを張った幅70センチの畝に2条植えます。畝の両側から鉄の棒を畝の中央に向かって45度の角度で20センチほど挿し込みます。穴の間隔は30センチです。あいた穴にサツマイモのつるの半分ぐらいまでを挿し込みます。地下に何節かが入るようにします。
やがてつるが根付き伸び始めます。拡大した露地栽培のジャガイモは地上部が枯れるまで置いて、少しずつ収穫をしていきます。多分、6月の終わりごろから7月にかけて、収穫し終わったところに順々にマルチなしの畝を立てながら、その都度切ったつるを“穴あけ挿し込み方法”でいけばよいと思います。
その後の管理としては、サツマイモは地面に伸びたつるからも根が出るので、何回かつる返しをして根が張らないようにし、株元の芋を太らせるようにしていきます。早ければ10月から霜が降りるまでの間に順次収穫をします。収穫後はしばらく風乾させて芋内部のでんぷんが糖に変わり甘くなるのを待ちます。(愛菜家・福田俊)
動画が正しい表示でご覧になれない場合は下記をクリックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=iTK1ntbRzaE