全農折原会長、被災農地を視察 JAのと・内浦町見舞う
折原会長は、JAのとの藤田繁信組合長らの案内で特に被害が大きかった宝立・町野ライスセンターを視察。両施設は、基礎部分に亀裂が入るなど、稼働が難しい状態にある。
JAのとでは、施設に約39億円の被害が発生。被害が広範囲にわたることから、業者の見積もりすらままならない状況という。藤田組合長は「被害が少なかったライスセンターを優先して再開させたい。JAの再建は地域の再建であり、JAグループの力が必要だ」と訴えた。
JA内浦町の神田美佐子組合長は「被災した農家は目の前の生活再建で精いっぱい。将来像を描けるようにJAの協同の力で後押ししたい」と強調した。
折原会長は、珠洲市で2メートルほど隆起した田も視察。田や水路の損傷を確かめた。
折原会長は「被害は予想以上で復興は道半ば」と述べた上で、「全農県本部やJAが被災農家向けに農機のレンタル事業を展開する場合は必要な農機を提供するなど、ニーズを把握しながら具体的な支援を進めたい」と説明した。