[田植え前線]島根県出雲市 地域の将来、背負って飛ぶ(動画あり)
県内有数の米どころである出雲市斐川町の農事組合法人じきょうが2023年から本格的にドローンの乾田直播を始め、今年で3年目を迎えた。25年産主食米は計3品種で前年産の2・4倍の14・3ヘクタールに拡大。JAなどへの出荷を予定する。
29日には、高温に強い多収品種「にじのきらめき」を約1・5ヘクタールで播種。同法人によると、通常の乾田直播で10アール当たり20~30分かかるところ、ドローンでは同4分と大幅に効率化できる。
ここまで試行錯誤の連続だったという同法人組合長の勝部隆司さん(72)。新たな形の稲作を通じて「生産現場の努力を消費者に知ってもらい、地域農業を守りたい」と力を込めた。
(西野大暉)