蜂蜜と合わせ栄養満点
事前に準備するのは、レモン500グラム(5個分)と、煮沸消毒かアルコール消毒した広口瓶。レモンは水洗いし、3ミリ程度に皮ごと輪切りにする。広果連広島支所の河村博文所長は「レモンは幅広い料理やドリンクに活用でき、冬場の栄養補給にぴったりだ」と魅力を話した。
蜂蜜レモンは、レモンのビタミンCとクエン酸に加え、蜂蜜のミネラル、アミノ酸、酵素なども摂取できる。蜂蜜500グラムを用意し、レモンを敷き詰めた瓶に蜂蜜を注いで軽く振り混ぜる。冷暗所で1日寝かせたら完成。
甘味すっきりシロップに
レモンシロップは、純度の高い氷砂糖を使うことで、すっきりとした甘味に仕上がり、際立ったレモンの風味を味わえる。輪切りレモン(同量)と氷砂糖(500グラム)を瓶の中に交互に敷き詰める。その後、1、2日で果汁が染み出すので、軽く振り混ぜる。1週間程度で氷砂糖が全て溶けたら、飲み頃を迎える。
ホットレモンには、蜂蜜レモンかレモンシロップを30ミリリットル(大さじ2杯)使う。お湯200ミリリットルで溶かし、漬けた輪切りレモンを浮かべる。
レモン5個で15、16杯分のホットレモンをそれぞれ楽しめ、1カ月以内をめどに使い切るのがお勧めだ。河村所長は「安心・安全の『広島レモン』を皮ごと使った簡単レシピで、この冬を楽しく過ごしてほしい」と力を込めた。
風呂に浮かべ爽やかな香り
レモン産地として有名な広島県尾道市瀬戸田町では、全国的に珍しい“レモン風呂”を楽しむことができる。創業から110年以上の老舗旅館「旅館つつ井」が手がけ、保湿効果の高さとレモンの爽やかな香りなどが、観光客を魅了する。
レモン風呂は、同旅館が1960年代から始め、年間で5000人が利用する国内外の観光客から人気を集める。瀬戸内海の生口島、高根島の農家5、6戸からレモンを取り寄せて活用する。
グリーンレモン、イエローレモン20~30個を時期ごとに使い分ける。お湯2キロリットルを入れたレモンの形をした湯船に、0.5~1センチに薄切りしたレモンを浮かべる。筒井信代表は「レモンでぜいたくな気分が味わえる」と魅力を話した。
(西野大暉)