松永牧場(島根)が連覇 全国肉用牛枝肉共励会
主催は東京食肉市場協会と東京食肉市場。全国32道府県から和牛、交雑牛500頭が出品された。さしの量が高位平準化する中、脂の質やさしの細かさ、歩留まりの評価が高い枝肉が上位入賞する傾向が目立った。
名誉賞受賞牛の血統は、父が次世代エースとして注目を集める「福之鶴」、母の父が「美国桜」、母の祖父が「北乃大福」。2代祖が「安福久」以外の牛が名誉賞を獲得するのは12年ぶり。
32カ月齢で、枝肉重量631キロ、格付けはA5、BMSナンバー12。同日のせりで1キロ1万3586円の高値で落札された。松永牧場の松永拓磨さん(35)は「おいしさを一番に、長年重視してきた脂の質が評価された」と喜んだ。
各部門の最優秀賞は次の通り。かっこ内は県名と血統。
▽乳用去勢牛及び交雑去勢牛=黒尾浩一(栃木、父「奈津百合55」)
▽和牛去勢牛=笹谷(宮城、父「茂福久」、母の父「安福久」)
▽和牛雌牛=堀坂(三重、父「福之姫」、母の父「幸紀雄」)