クビアカツヤカミキリ警戒 フラス発見に懸賞金 和歌山県みなべ町
同害虫は、幼虫が木の内部を食害して収量低下や枯死を引き起こす。現在13都府県で確認されている特定外来生物で、繁殖力が強いのも特徴だ。和歌山県では県北部に限られていた被害が、2023年に中部へ広がった。
みなべ町ではまだ確認されていない。しかし、梅で全国収穫量の約3分の1(21年のデータ)を生産する同町では、「梅は主産業で、まん延すれば甚大な被害も想定される」(同課)。発生地域が近づき、警戒感が強まっている。
懸賞の対象をフラスにしたのは、繁殖力を持つ前の幼虫段階の発見で、まん延を防ぐためだ。同町農業士会の月向雅彦会長は「早期発見に向け町全体の関心を高めたい」と強調する。懸賞額も、注目を集めるためあえて高く設定した。支払いは1人1回限りで、予算に達し次第終了する。
通報は、JA紀州みなべ営農販売センターで受け付ける。同会はポスターを作成・全戸配布して注意を呼びかけている。