群馬県高崎市の田んぼで２日、夫婦５組が結婚式を挙げ、晴れ着姿でどろんこレースに出場した。純白のウエディングドレスが泥だらけに「お色直し」されると、会場の約１３００人が笑顔と拍手で祝福した。

　第１９回目の「吉井どろんこ祭り２０２４」での一幕。親子の絆を深める機会にと、お祭りに携わってきた岡部重成さん（６９）が、「入籍したが挙式していない夫婦に結婚式を」と企画した。

　応募した夫婦は、ケーキ入刀や野菜ブーケトスなどをへて、田植え前の田んぼへ。カーブで転倒が相次ぐも、手をつないだまま約２１メートルを走り切った。

　参加した同市の善養寺竣也さん（３１）と美幸さん（３０）は、コロナ下に結婚し、挙式はできなかった。美幸さんは「引きずられたのは忘れない。笑い話にできる良い思い出になった」と破顔。竣也さんは「より仲が深まった。親にウエディング姿を見せられた」と喜んだ。

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