福島でナガエツルノゲイトウ、水田で確認 雑草の特殊報は全国初
いわき市の水田で確認した。同雑草は南米原産で、茎の再生力が強く、数センチの断片から発根して増殖する。茎は細かく切れて、用水などで運ばれるため拡散しやすく、25都府県で確認されていた。同防除所は、発生が疑われる場合は速やかに農林事務所などに連絡するよう求める。
繁茂すると稲の生育や機械作業、用水の流れなどを阻害する。発生地では水口にネットを設置するなどで、茎断片が田に流入しないようにする。機械の洗浄徹底も求める。草刈りは茎断片が飛び散りやすいため、除草剤を中心とした防除を勧める。水路の防除は地域単位で取り組み、人力か重機を使ったぬき取りなどを求める。
昨年4月施行の改正植物防疫法では、雑草を侵入やまん延、定着防止に向けた公的な取り組みの対象となる有害植物に位置付けた。これにより、各県は初確認の場合の特殊報などが出せるようになった。