農業コンサルタント・森田繁子は、今日も東京の事務所を拠点に全国各地を飛び回る。持ち込まれるのは経営問題だけではなく、移住、後継者、農作物泥棒、引きこもり対策など、すぐには解決できない難題ばかり。さらにはクセ者の同業者まで出現し……。繁子は関わる人間皆の腹の内がおさまるよう今日も各地を奔走し、ついでに各地の名物も食べまくる! 2022年11月1日から23年10月31日まで連載した「森田繁子と腹八分」の続編となります。
河崎さんは1979年生まれ。2020年「土に贖う」新田次郎文学賞を、24年に「ともぐい」で直木賞を受賞されました。山本さんは1964年生まれ。大阪から東京、宮城へ活動拠点を移し、イラストレーターとして活動中。本紙連載小説の挿絵は2016年の「福耳草」、22年の「森田繁子と腹八分」で担当しました。

河崎さんの言葉
「森田繁子と腹八分」からの続編となる、農業コンサルタント・森田繁子が活躍するオムニバス形式の物語です。お久しぶりの方も初めましての方も、農作業の休憩時間に小さな飴玉のように、楽しんで頂けたら嬉しいです。
山本さんの言葉
前回に引き続いての挿絵の担当となりました。今回も森田繁子がどんな難問を、どのように解決してゆくのかが楽しみです。登場人物の心の動きも、絵で表現できればと思っています。